今季のスワローズ総括、今日は野手編です。ポジション別に行きます。

*捕手*
相川が自身初めての二桁本塁打など、攻守両面で活躍しました。
しかし、34歳という年齢を考えれば、そうそう無理はさせられません。
今季も一週間に一回程度、スタメンを外れて休んでいました。来季もこういう起用になるでしょう。
となると、二番手以降の捕手が重要なんですが… 投手同様、こちらも層が薄いですね。
控え捕手の一番手は川本ですが、一発の魅力こそあれ打率が低すぎます。相川同様6番を任せる、というわけにはいかないでしょう。
福川も似たような感じですね。スタメン経験が多く、相川の控えというポジションなら34歳という年齢もさほど気になりません。
一方、高卒ルーキーながら昨季終盤一軍デビューを果たした中村ですが、今季は6打席で4三振。打撃がまだまだ未熟です。
肩の強さは十分一軍レベルなだけに惜しいですが、まだ20歳。もう少しじっくり育てたいですね。

それ以外では、新田が面白い存在になりそうです。
プロ入りが遅かったため、実は川本と同い年。2年目の今季一軍初出場を果たし、まずは打撃でアピールしました。
年齢を考えても、ここ2~3年が勝負でしょう。川本や福川を脅かす存在になってもらいたいです。

*内野手*
今季初めは、一塁はデントナ、二塁は田中浩、三塁は宮本と畠山を併用 という構想でした。
遊撃はFA移籍の藤本、ルーキーの荒木、昨季終盤頑張った鬼崎らで競わせる方針だったと思います。
しかし、藤本と荒木はさっぱり。期待された活躍はできませんでした。
加えて5月、デントナが極度の不振に陥り、暗黒期の原因となってしまいました。
この苦境を何とか立て直せたのは、川端やホワイトセルのおかげです。
来季もこのメンバーが基本になると思います。

とはいえ、問題がないわけではありません。
ホワイトセルは終盤、スタメンをデントナに譲る機会も多くなりました。
単なる不調や使い分けならいいのですが、相手の研究成果として打てなくなってきているのであれば心配です。
田中浩は初の3割到達など堅実でしたが、併殺打が15個。リーグでも7位と悪い方に入ってしまいました。
宮本はここ数年に比べて打率もやや低く、エラーも12回。やはり年齢的な衰えは隠しがたいようです。
川端はやや非力なことを除けばまずまず。打率も3割に迫り、8番にいることで相手チームに嫌がられる存在になりました。
来季は真価を問われるシーズンになるでしょう。まずは規定打席到達を目標にしてほしいです。

控え選手は、一塁がデントナ・武内、二塁が野口・森岡、三塁が畠山・吉本、遊撃が鬼崎・荒木。
特に鬼崎は、打撃が伸びればレギュラー奪取まであると思っていたのですが、今季の打率は2割にも満たず。
主に終盤の守備固めで起用されましたが、大事なところでの捕球ミスや悪送球など、“やらかし”が目立ってしまいました。
来季は川島慶三が故障から復帰する予定ですが、こちらも守備に不安のある選手。守備がいい選手は必要です。
今オフは宮本指導の元、鬼崎にはみっちり守備の修行を積んでもらいたいですね。
その川島慶三ですが、まずは遊撃のポジションを川端と争うことになります。
川端にはない長打力が売りで、スタメンに定着すれば不気味な存在になるでしょう。
三塁・川端、遊撃・川島慶と、宮本をベンチに追いやるぐらいの活躍を見せてくれれば申し分ないのですが。

若手では、三輪に注目しています。
盗塁王や最高出塁率を獲得するなど、ファームでの実績は十分です。
守備を磨けば、まずは福地のような使われ方で一軍定着できるかもしれませんね。

*外野手*
今季初めの構想は、福地・青木・ガイエル。青木は3番で起用する予定でした。
昨年のWBCでは適性を見せた3番・青木でしたが、やはり青木は1番が合っているようです。

そこで小川監督代行は、大胆なコンバートに打って出ます。
福地とガイエルをスタメンから外し、ライトに飯原、レフトに畠山を起用しました。
その後は調子などを見ながら、武内やユウイチなどを併用することで、得点力を大幅に上げることに成功しました。

さて来季の構想ですが、中堅・青木は特に問題ないでしょう。打順も1番でいいと思います。
右翼は飯原が一番手。日本人選手トップの15HRに加え、俊足・強肩とそろっています。
左翼は来季も畠山がメイン。全試合出場すれば、30HRも十分期待できます。
加えて高い出塁率を活かし、終盤に代走・福地に繋げて盗塁を狙うオプションは相手チームにとって脅威でした。
しかし、コンバートされたばかりの畠山は元より、福地も決して守備がいいわけではありません。
特に福地は弱肩が指摘されており、守備範囲は広いものの打球処理などでミスも目立ちました。
また打撃面では三振が多く、せっかくの俊足が生かしきれていません。
そのため延長に入った時など、福地の打席にはあまり期待が持てなかったものです。
福地も12月には35歳。足はともかく、打撃での成長は望み薄でしょう。

これらを考えると、福地とは別に守備固め要員を置くのが理想に思えます。
8回・9回限定のリリーフ野手として、誰か置いておきたいところです。
といっても、今のスワローズは若手が多く、守備のいい外野手が不足していますね。
先日引退した志田なんかは、このポジションにぴったりだったのですが。
ここに当てはまる選手はトレードやトライアウトでも獲得できそうなので、うまく見つけてきてもらいたいです。ファイターズを戦力外になった坪井なんかはどうでしょうか。
青木や飯原にアクシデントがないとも限りませんので、枠が少なくなる分は守れるポジションを各自増やすことで対応していけばよさそうです。
秋季キャンプでは、川本が外野守備の練習をしていると報道されています。

これらを踏まえると、来季の個人的妄想ベンチはこんな感じです。

捕手:相川、川本、福川(新田、中村)
内野/レギュラー:ホワイトセル、田中浩、宮本、川端
外野/レギュラー:畠山、青木、飯原
内野・外野/控え:デントナ、武内、川島慶、三輪、福地、上田?(鬼崎、ユウイチなど)
内野の控えは、個人的希望に加えて田中浩に万一があった時のフォローを考え、三輪にしました。
リリーフ外野手の枠は上田にしてみましたが、特に守備がいいわけでもないんですよね。
強肩を買って、いっそ高井にしてみるのもいいかもしれません。

以上、今季の総括というか、来季の妄想でした。
来季はコーチ陣も大きく変わるようで、今から期待が膨らみます。
まずは池山さんに会うべく、戸田詣でからかなw

じゃ、また。

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